失われた時を求めて1 第一編 スワン家のほうへ - マルセル・プルースト 

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失われた時を求めて1 第一編 スワン家のほうへ - マルセル・プルースト
井上究一郎訳 - ちくま文庫版(筑摩書房


初めて読んだのはいつのころだろう.手持ちの初版の年月日からすると,大学生活の終わりの頃か,社会人1,2年目の頃.なぜか再度読みたくなったので,読書開始.

本巻は全10巻の内の初巻.改行ほとんど無しで約700ページというまさに活字の塊.まだ序曲に過ぎない,本巻で既に全体に関わる重要人物,地名,最終巻で述べられる大テーマに結びつく小テーマがちりばめられているので,注意深く読む必要がある.年をとったからなのか,アウトラインを知っているからなのか,それとも活字読みが上達したからなのかわからないが,初回に比べて内容はかなり頭に入ってくる.これは嬉しい.
 
内容の解説は難しい.ストーリーなんてあってないようなもの.あるちょっとした会話,見たものから著者の回想,哲学的考察などの内面的心理描写が延々数十ページも続いてしまうことがあり,どちらかというとストーリーよりそちらがメイン.だから,今回は小説というより哲学書として読んでいる.そう考えると比較的楽な文章に思えてくるから不思議.そう,これは20世紀初頭に書かれた哲学書なのだ.


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ベース弦 - Richard Cocco RC4G 

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2chのベース弦スレで評判の良かった『Richard Cocco(リチャードココ)RC4G(ラウンド,ニッケル,045-105)セット』を張ってみました.ベースは,セイモア・ダンカンのジャズベース,パッシブ.評価基準は永らく使っていた『ダダリオXL165(ラウンド,ニッケル,045-105,プロスティールでない方)』.


◎良かったところ
・張りたてでもギラギラした感じが少なく,ちょうど良いギラギラ感.
 ダダリオのちょっと死にかけた感じの音
・そのちょうど良いギラギラ音が長期間続く感じ
・音が太い
・テンションきつめであるが(なので?),音の立ち上がりが速い.
 速弾が上達したような”錯覚”
・表面はラウンドにしてはツルツル系で,指の引っかかり具合が
 ちょうど良い
・イタリア製らしく,パッケージが真っ赤,金文字(^^;

×イマイチだったところ
・4弦の音程感が弱い(自分のピッキング弱いから?)
・3,4弦に耳障りな倍音が出て,それがピッキング後に長く続く
 (やはり自分のピッキングが弱いから?)
・テンションきつめなので,やっぱり疲れる
・死んでしまうと,全ての弦において全く音程感が弱くなる
・初回に買ったセットの1弦の一部がさびたように少し黒くなっていた
・ニッケルとステンレスのパッケージが同じ.違いは『ニッケル』のシールを
 貼っているかどうか
・売っている店が少ない


…という感想.「音程感が弱くなる」というのは,音程が感じにくくなる感じ.基音しか出なくなって,人間の耳に聞こえにくくなるからか?(違うかも)

前回使った『ナノ・ウェーブ』よりは断然良いが(詳細は本家を参照のこと),どうも3,4弦の倍音が気になる.ということで,今度は045-100のセットを試す予定.

悪い弦ではないので,ダダリオの死にかけの音が好きな人は一度試してみては?

通販だと↓辺りで入手しやすい.都内ならクロサワ・ベースセンターとか.
http://www.soundhouse.co.jp/
http://www.rakuten.co.jp/ikebe/


運転 - 下野康史 

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部屋を片づけていたときに出てきたエンスー系の自動車雑誌『NAVI』をパラパラと捲っていたところ,連載中の『ジャンボジェット機の運転/後編』がとてもよかったので,ハードカバーを中古購入.単行本も売ってたけど「写真が絶対小さい」と思い,わざわざハードカバーを選択.

『運転』というタイトルなので,上述のジャンボジェットとかヘリコプター,タンカーなどの運転をテーマとして選択するのは常識範囲だが,”馬”,”アシモ”,”胃カメラ”,”スキージャンプ”!など,「まあ,運転と言えば運転かもしれないがなあ」というところまでテーマになっているところが面白い.

また,自動車評論家が書いたものなので,簡単にエンジン形式やサスペンション形式,制動システムなどの解説が書いてあり,それが初心者向けでなく,専門用語でちゃんと記述してあるのが良い.「知りたければそれくらい自分で調べろ」って感じ.但し,速度や停止時間,加速などについては数値データを記載し,それを自動車運転で経験できる時速とか,秒速とかに変換して説明してくれるので,直感的に各乗り物の凄さがわかって良い.

例えば,「スキージャンプ台は,最大斜度37度であって(ある程度のスキー経験者ならどれくらい凄いかわかるはず),踏切時の時速が90Kmで,距離出せる踏切の範囲は50~60cmしかない」とかの説明がある.

読書中一番笑えたのが,「世界中どこの馬でも,4段ギアである」というところ.ギアがマニュアルになるのか,オートマチック(または暴走)になるのかは,騎手次第(笑)

とても良い本.読み終わっても何度でも読める.技術的な解説ばかりでなく,運転のプロとしての信念や人生観なんかがインタビューにより引き出されており,結構感動する.そして必ず聴く質問「それを運転していて楽しいか?」が本書のポイントになっている気がする.胃カメラの”運転”も,周りの景色が全く見えない潜水艦の運転も「楽しい」とのこと.

個人的には乗馬には興味有り.家の近くで練習できるところあれば良いな(サラブレットが全速力で走る所は近いけれど,それにはさずがに乗れないしょ).お馬さんとのコミュニケーションも一苦労だと思うけど.

肝心の写真の方はハードカバーでも小さくモノクロになってて残念.『NAVI』に載っていたような大きなカラー写真を入れたA4~B4くらいの版が出ればまた買うと思う.ジャンボジェット機(シミュレータだけど)のコクピットはとても美しい.


ポータブルMP3プレイヤー - コウォンジャパン iAUDIO M3 20GB (RED) 

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2005年冬に購入.

大容量HDDタイプ,PCへの専用ドライバ導入不要(PC側では”USB大容量記憶メモリ”として認識="iTunes"に代表されるようなデータ転送用のソフトウェアが不要=ファイラーのコピー&ペーストでデータ転送OK,ということ),プリセット以外にユーザ設定できるイコライザがある,録音マイクがついているという条件だと,コウォン(旧ヴァーテックスリンク)のiAUDIO M3くらいしかあ選択肢が無いので,これを使用中.

赤(ワインレッド)は,ヨドバシカメラオリジナルのカラー.メーカ標準のシルバーとメタリック黒は何か寂しいので,赤にした.赤だから三倍速…(以下,略)

付属のヘッドホンはダメダメなので,オーディオテクニカの耳穴挿入(インナーイヤー)&耳たぶ引っかけ&ネックストラップ型のATH-CK5NSを使用中.ネックレスタイプは,身体の動きでケーブルが引っ張られて耳から外れることがほとんどないので,とても重宝.耳穴挿入型は音漏れも少ないし,周りの雑音も遮断できるのでこれまた重宝.お勧め.遮音性能高いから自転車で使っていると危ない,ちゅうか自転車乗っちゃだめでしょ.

このヘッドホンの音質は,中高音はキレイに出るが,低音は弱い.まあ低音が割れてしまうようなのはもっと嫌なので,これでOK.ここでユーザ設定可能なイコライザ機能が活きてくるわけ.イコライザでいろいろ低音を持ち上げると,なかなか良い感じになる.音ワレも無し.

面倒なのでたまにだけど,ソースによって低音の持ち上げ方を変えるときもあるのでときもあるので,やっぱユーザ設定可能なイコライザは必須.ちなみに高音側は,ハイエンドの12kHz辺り以上を適当に持ち上げて固定.耳障り感が出やすい1k~5kHzくらいの高音は上げずに固定.

あと,これ本体にはLEDしかなく.ディスプレイが全くないので,純正の液晶付き有線リモコンは必須.小さくて文字読みにくいけど,本体を鞄の中とかに放り込んでしまったままで良いので意外と良いのかも.まあ首からヘッドホンのストラップやら,リモコンのワイヤーやらがブル下がっていて決してスマートでは無いので,格好悪いと言えばそうとも思える.

んで,購入からら約1年経過して(フル充電でも2時間くらいしか再生しなくなり)バッテリーが死にかけ.コウォンジャパンでは,有償のバッテリー交換サービスをやっているらしいので,交換サービスに出した.費用は4,000円で,新品買うより安いし,上記の条件を満たしている機種が他に無いので.

宅配便で送付後,約1週間で修理完了して返送.正常動作を確認.連続再生時間計測は行ってないけれどバッテリーは明らかに復活.1日1.5時間くらい使用で一週間以上は保ったか.

でも1年でバッテリー劣化は早いような気が….少しでも使ったら充電してしまったのが良くなかったのであろうか? こいつの最適なバッテリー充電方法はどういう方法なのだろうか?

それにしても購入後1年経過したので,MP3プレイヤーの選択肢が拡がらないとは….iPodが一人勝ちしてしまった弊害であろう.あれだけiPodしか売れないのであれば,誰も新規参入しないだろうな.

SonyとかPanaとかはやはりそこそこ売れているみたいけど,専用ソフトが必要だったり,途中に妙なフォーマット変換(著作権で許す”私的複写”を厳格に守るため)が入るらしく,全然興味なし.逆に考えると,近い将来,iAUDIOのような「ファイル管理機能無しでこのままコピータイプ」はあのJASRACの標的にされるのか(笑)? 笑っている場合でなくて,あそこは本当にやりかねんですぜ.

コウォンジャパン iAUDIO M3
http://www.cowonjapan.com/product/product_M3.php

オーディオテクニカ ATH-CK5NS
http://www.audio-technica.co.jp/products/hp/ath-ck5ns.html

社団法人 日本音楽著作権協会 (JASRAC)
http://ja.wikipedia.org/wiki/JASRAC


謹賀新年 2007 

謹賀新年,賀正でございます.

旧年中はいろいろお世話になりました.
本年もよろしくお願いいたします.m(_ _)m