失われた時を求めて2 第二編 花咲く乙女たちのかげにI - マルセル・プルースト 

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失われた時を求めて2 第二編 花咲く乙女たちのかげにI - マルセル・プルースト
井上究一郎訳 - ちくま文庫版(筑摩書房)


 やっとこさ読了.
 主人公も思春期(14歳~17歳くらいか? 本文中では年齢に関する言及がなく本当はどれくらいなのかわからないが,行動や考え方を考慮するとこれくらいの年齢だと思う)となり,いろいろと思い悩むのでなので俄然盛り上がって面白くなる.
(主人公=作者プルーストは,極度の神経質&ぜんそく持ちで,第一編の小学生の頃からいろいろ思い悩んでいる.ただ小学生時代の悩みは,やはり感情移入しにくい)

 最初の70%くらいは.スワン夫妻の娘である第一編でもちょっと登場したジルベルトが好きになり,いろいろ手を尽くして仲良くなり,オマケにあこがれていたスワン夫人のサロンに出入りし始めて,社交界デビューし,いろいろな知識人,芸術家,小説家と知り合いになり,オペラやお芝居を見に行ったり,悪友と娼家に出入りしたりして,その内に自分の目指したい道=小説家志望の意志を固めるという結構重要な章.ジルベルトとの仲は….

 残りの30%は,成人し(18歳?20歳?)病気療養も兼ねて,ノルマンディー地方の架空の海辺のリゾート地「バルベック」の”グランド・ホテル”での生活を始めるところまで.元々神経質で病弱なのにいきなりホテルでの長期生活となり,かなりたいへんな状況となる主人公.いろいろ悩むんだけどやっぱり女好き.でも好きになる女のことでまた悩みが増えていく救いようのない性格.

 バルベックは,現実世界ではこの辺り(カブール=Cabourg)のはず.
 Google Earthで風景写真を見たけれど今でも立派なリゾート地.

 登場人物がたくさん出てき始め,その登場人物たちは後の巻で重要なキーパーソンになったりするので,メモ帳必須.
 自分も含めて世界史詳しくない場合は,Wikipediaで資料を見ながらの読書が吉.政治体制がフランス第三共和制に移り変わった頃の歴史をチェックしておくと良いかも.

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